· ハルボウヤ · lineworks · 6 min read

外部LINE連携を許可するときに決めておくこと

LINE WORKS の外部LINE連携は便利だが、社外とのやり取りが個人のLINEに流れる経路にもなる。許可範囲と監査の設計をあわせて整理する。

外部連携の許可範囲を3段階で示した図。全社で不許可、特定の組織のみ、全社で許可の3枚のカードが並び、中央が強調されている

LINE WORKS の特徴として、社外の LINE ユーザーと直接やり取りできる点がある。顧客が個人の LINE しか持っていない場合でも、こちらは業務アカウントのまま会話できる。

現場にとっては便利な機能。一方で、業務のやり取りが社外に出ていく経路でもある。有効にするなら、許可範囲と記録の取り方をセットで決めておきたい。

許可範囲は3段階で考える

管理者画面では、外部 LINE 連携を「許可する / しない」だけでなく、対象メンバーを限定できる。判断の段階を分けると決めやすい。

段階設定向いているケース
1全社で不許可社外接点が電話・メールで足りている
2特定の組織のみ許可営業・サポートなど接点のある部署が限られる
3全社で許可現場全員が顧客と直接やり取りする

最初から3を選ぶ理由はあまりない。2から始めて、必要な部署を足していくほうが管理しやすい。組織を先に整理しておくと、この指定が楽になる。

同様の制御は「外部 LINE WORKS 連携」(他社の LINE WORKS テナントとの接続)にもある。取引先が LINE WORKS を使っている場合はこちらも合わせて検討する。

記録の取り方を先に決める

社外とのやり取りが増えるほど、後から「いつ何を伝えたか」を確認する必要が出てくる。トラブル対応でも、業務の引き継ぎでも同じ。

決めておくのは次の3点。

1. 監査ログで何を追えるようにするか

管理者画面から、ログインやファイル操作などの操作ログを確認できる。何を、どのくらいの期間見られる状態にしておくかを決める。

2. トーク内容の保全をどうするか

退職や異動でアカウントを削除すると、そのメンバーのやり取りは追えなくなる。アカウントの削除前にデータをどう扱うかを、運用ルールとして先に決めておく。後から思い出したときには消えている。

3. 確認する人と頻度を決める

ログを取っていても、誰も見なければ意味がない。月次で誰が何を確認するかまで決めて、はじめて運用になる。

ファイルの持ち出し経路も合わせて塞ぐ

外部連携を許可すると、テキストだけでなくファイルも社外に出る。次の設定を合わせて確認しておく。

  • 外部ユーザーへのファイル送信の可否
  • モバイルアプリからのダウンロード制限
  • データ閲覧期間の制限(直近数日分のみ表示する設定)

端末の紛失を想定するなら、閲覧期間の制限は効果が大きい。端末に残るデータの量そのものが減る。

現場に説明するときの伝え方

制限をかけると、現場からは「使いにくくなった」と言われる。伝え方を変えるだけで受け取られ方が変わる。

  • 禁止事項の一覧ではなく、やっていいことの一覧として配る
  • 制限の理由を、社内規程ではなく実害で説明する(端末を落としたときに何が起きるか)
  • 例外が必要な場合の申請先を明記する。窓口がないと抜け道を探される

まとめ

  • 外部 LINE 連携は「特定の組織のみ許可」から始める
  • 監査ログ、トーク内容の保全、確認する人の3点を先に決める
  • ファイルの持ち出し経路も合わせて塞ぐ
  • 現場には「やっていいことの一覧」として配る
Share:
Back to Blog

Related Posts

View All Posts »
LINE WORKS の Bot で業務通知を飛ばす

LINE WORKS の Bot で業務通知を飛ばす

LINE WORKS の Bot を作り、サーバー側からトークルームにメッセージを送るまでの手順。通知を運用に載せるときの設計方針もあわせて整理する。

LINE WORKS API 2.0 の認証を通すまで

LINE WORKS API 2.0 の認証を通すまで

LINE WORKS API 2.0 の Service Account 認証で、アクセストークンを取得するまでの手順。必要な4つの認証情報と JWT の組み立て方を整理する。